透明標本について

 

透明標本-「標本」という印象からはあまりにもかけ離れた存在です。生物でありながら目に写る造形は、まるで鉱物によって形作られたかのような美しさです。

「たんぱく質を酵素により分解し、肉質を透明に、そして硬骨を赤紫、軟骨を青色に染色をする」という骨格研究の手法「透明骨格標本・透明二重染色標本」をベースとし、技術の研鑽の元、「命」をより身近に感じる造形作品「透明標本」として活動をしています。

元々の学術標本としてだけでなく、気軽に感じられるサイエンスの入り口として、芸術やアート作品として、または哲学の世界の扉として。作品を一つのレンズとして、今までにない新しい世界を投影して頂ければ幸いです。

透明標本が作り出す、美しくも不思議な世界をどうぞご覧ください。